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伝えたいこと2006 Vol.04


ゼミのおまけ
續 伯彦(教授・心と健康担当)
私が担当するゼミは参加者が少ないので、メインテーマである『データベースの活用と開発』に関する各自の取組みを報告・討論するだけでなく、各々が最近読んだ本を紹介し議論することもメニューの一部としています。どのような本に目を向け、どの程度までその内容を読み込み、どのようにその善し悪しを評価するかを通して、メンバー各々が互いにより幅広くまた深く理解することができ、小さなゼミの利点が活かせているものと思っています。もちろん私自身もこれに加わって手近な本の紹介を重ねています。

最近私が紹介したのは、ちくま新書から出された梅田望夫さんの「ウェブ進化論」という本でした。巨大データベースを背景にした様々なウェブ上のサービスや経済活動の進展や、そうして提供され構築・拡大されている新しいウェブ環境とどのように向き合い、付き合って行ったら良いのかについての著者の提言は、ゼミのテーマとも深く係わっているので、是非紹介しておきたいと思ったからです。

著者は、締めくくりの章で、新しい時代を担うのは現在までのネットやウェブ環境の発展を「すごかった」と振り返っている年寄りではなく、それが当たり前の世界の中で暮らしている若い人たちであり、若さの熱情が時代を切り拓くのだと考え、そうした情熱を燃やす人々と共に働き、そこへ自らの知識と経験を注ぎこむことがこれから自分の生き方だと述べています。

時代に学び、時代を拓く若い人たちと共に歩むべきというこの意見は、常に若い人々を受け入れて学びを重ねることを仕事としている私達大学人にとっても、切実なものとして響いてきます。と同時に、これに応えてくれる情熱のある学生が毎年確実に仲間に加わってくれることを期待せずには居れません。

續 伯彦(Takahiko Tsudzuki)

プロフィール

名古屋大学大学院理学研究科博士課程満期退学(1974年)、名古屋大学理学博士(1979年)。愛知学院大学歯学部助手(1974年)、同講師(1979年)、教養部助教授(1987年)、同教授(1992年)、情報社会政策学部転属(1998年)、総合政策学部改組(2006年)。日本遺伝学会、日本分子生物学会、日本ソフトウェア科学会等に所属。

研究分野・専門分野

生命情報学
  1. 葉緑体ゲノムの比較解析:塩基配列に基づくゲノム間の比較検討および新規遺伝子検索の手法開発を推進
  2. 葉緑体ゲノム情報データベースの開発運用:太陽エネルギーを直接利用できる葉緑体の生産能開発を目指して集積されたゲノム情報の公開利用促進を目指す