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伝えたいこと2007 Vol.01


大学生活の充実を
二宮 克美(教授・心と健康担当)
一般的には、18歳から22歳という人生の中で最も自由で活動的な時期を、みなさんは大学という生活空間の中で過ごすことになります。日々多くの学生に接していると、大学生活を充実した気分で過ごして欲しいと願わずにはいられません。そのために、2つの点(コツ)をお話しようと思います。

1つ目は、問題意識を持つということです。もとより大学という場は学問の場です。「学」を「問う」ことが学生の第1の本分であることは言うまでもありません。自分の興味・関心にそって、自ら学ぶという姿勢は、大切です。卒業要件単位の取得だけを目的とした受身の授業を繰り返す日々は、苦痛にすらなっているように思われます。どのみち修得しなければならない科目であるなら、楽しんで授業を受けて欲しいと願っています。授業の良し悪しを教員だけのせいにせず、自らその科目の面白さを見つけ楽しんでください。そのためには、「なぜ・どうして」という疑問を持つこと、つまり「問う」ことが出発点です。

心理学とくに発達心理学を専門としている私にとって、学問的にわかっていないことがあまりにも多くあり、「知れば知るほど、知らない」ことが出てきます。「問い」を持つことで、心理学が世間一般に考えられているほど役に立つわけではなく、まだまだ発展する(しなくてはいけない)学問であると思えます。と同時に、ますます「問う」ことが面白くなり、さらに深く研究しようという気になります。幸い総合政策学部には、心理学以外にもいろんな科目が開講されています。とにかく自分が興味・関心をもったテーマについて、問題意識をもって欲しいと願っています。

2つ目は、授業以外の活動を大学内でするということです。課外教育活動としてのクラブや同好会に参加することもその1つです。私も吹奏楽団と和太鼓クラブの顧問をしており、授業が終わってから、学生たちが活動しているクラブ・ハウスに行きます。授業とはまた違った学生の姿が、そこにあります。みんなとても一生懸命に取り組んでおり、生き生きとしています。また、大学内の施設をどんどん利用することもその1つです。図書館情報センターという施設を使い、読書だけでなく、ビデオを見たり、音楽を聴いたりできます。さらには、大学には大町と蓼科にセミナーハウスといった学外施設があります。大町のセミナーハウスは温泉浴室があり、テニスコートやグラウンドもありますし、冬にはスキー場が近くにあります。蓼科セミナーハウスもスキー場やスケート場まですぐのところです。こうした施設を、サークルやゼミ、仲間と一緒に是非利用して欲しいと思います。(利用申込みは学生課)

自宅(下宿)~大学~アルバイト先~自宅(下宿)という学生生活だけでなく、いろんなことに積極的に参加して、自分の青春・大学生活を充実させてください。

二宮 克美(Katsumi Ninomiya)

プロフィール

名古屋大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士後期課程修了。教育学博士。名古屋大学教育学部助手。愛知学院大学教養部助教授・教授。愛知学院大学情報社会政策学部・教授。現在に至る。日本学校心理士会愛知支部副支部長、日本臨床発達心理士会中部東海支部支部長、日本認定心理士会評議員、日本青年心理学会常任理事、日本発達心理学会理事、東海心理学会理事など。

研究分野・専門分野

発達心理学・教育心理学・性格心理学: 児童期・青年期の社会性・道徳性の発達。中学生の社会的行動に関する縦断的研究。大学生の大学授業観の形成過程。小中学生の「思いやり」行動の発達過程。